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寒波の洗礼 [others]

 2018/1/22関東地方全域は大雪に見舞われ、その後1週間は低温が続いた。埼玉は最低温度が▲7℃から0℃、最高温度も4℃から8℃といった寒い週だった。我が家のベランダでも1/25から1/28まで4日間毎日氷が張り、朝の気温は▲3℃から0℃だった。いうまでもなく、寒さに弱いカランコエにとっては致命的な期間であった。
 埼玉の冬の最低気温は東京より2℃ほど寒いが、我が家のベランダではここ何年かルトンディフォリアK. rotundifoliaがカバーなしで冬を乗り切っていた。その他にも他の植物の鉢植えの片隅で不定芽から芽を出したBryophyllumも冬越しに挑戦するが、毎年氷が張ると敗退していた。
 今年もまた果敢な挑戦者たちが冬越しを試みたが低温に耐えられず、または雪に埋もれて絶対王者とも思われたルトンディフォリアK. rotundifoliaまでもが敗退した。ここ数年で一番の寒さにカランコエの限界を見た思いだった。

 しかしである、雪に覆われたローズマリーの鉢の片隅で、雪に耐えて生き残ったものがいた。K.×houghtoniiである。親である錦蝶K.delagoensisもむき出しで雪と寒波に挑んで倒れ、もう一方の親シコロベンケイK. daigremontianaなどはビニール2枚掛けで防寒していたのだが、役に立たず死んでしまった。なので雪に埋もれていたK.×houghtoniiが生き残ったことは奇跡的ともいえる。まさに不死鳥である。
 マダガスカル高地に産するプミラK.pumilaやアフリカ大陸南部産の種が生き残る可能性は高いが、Bryophyllumの交配種の耐寒性が強いとは意外だ。次の冬には他の交配種も試してみたい気にさせてくれた。
 一方、市販のビニール掛けフレームに収めたカランコエ達は、ビニールを3重にかけた甲斐があって多少のダメージを負ったものがいたものの、無事に難関を切り抜けてくれた。

昨年までの覇者ルトンディフォリアK. rotundifoliaも無残な姿にIMG_8598.JPG
4重にビニール袋を被せたベハレンシス・ヌーダK.beharensis var. subnudaも虚しく枯死IMG_8590.JPG
錦蝶K.delagoensisは言うまでもなく凍死

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シコロベンケイK. daigremontianaの抵抗も無意味に半透明にIMG_8597.JPG
雪に埋もれたローズマリーの鉢in the snow.jpg
やはりK.×houghtoniiは不死鳥かIMG_8732.JPG

 因みに東京亜熱帯地区の住民たちも雪の洗礼には敵わず、ほぼ全滅に近かった。唯一ユリオプスデージーの陰で雪を被らなかったのであろうか、ラクシフローラK.laxifloraが一株生き残っていた。僅かな環境の違いが生死を分けることを目の当たりにして、感慨を覚える一件であった。

昨年末に見た美しいプランターもIMG_7337.JPG
無残な結果にIMG_8645.JPG
ユリオプスデージーに守られたラクシフローラK.laxifloraIMG_8643.JPG
ユキノシタは守ってくれなかったIMG_8644.JPG

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