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ベル型カランコエ ③ウェンディ [flowers]

 花卉として扱われていてベル型(下垂型)の花が咲くカランコエを簡単に紹介しようと思って書き始めたが、余談が過ぎて3回目になってしまった。備忘録的にまとめておく趣旨であったから、大した情報も付加されないまま書き散らかした感じになって。また、特にことわっていなかったが、下垂型の花が咲く種は全てマダガスカル原産である。今回はミニアータ系と不明品種を紹介してこの項目をクローズしたい。

ミニアータ系
 一般的にはウェンディK. 'Wendy'のことである。ウェンディは前回述べたようにJ.J.Karper氏らがミニアータKalanchoe miniataとポルフィロカリクスKalanchoe porphyrocalyxを交配して作出した品種である。双方とも写真でしか見た事のない種であるが、ウェンディとその派生品種の花はポルフィロカリクスには良く似ていて、ミニアータにはあまり似ていない。Karper氏によればポルフィロカリクスの花にミニアータの性質を備えたものと言う。ミニアータの性質というのは、着生植物で匍匐性のポルフィロカリクスに対し、ミニアータは立性であるということだ。だからポルフィロカリクス系とした方がしっくりくるのだが、ウェンディタイプ以外の品種もあるので(ん、あるかな?)仕方なかろう。
 実は今までウェンディは何度も買って、いつもダメにしてしまっている。夏を越せない事もあったり、冬に腐らせてしまった事もある。今度こそと思うが、毎年そう思っている。まぁそれはともかく、何度も買っていると昔のものより花が大きくなったとか、花色が薄くなったとか感じる事がある。これが品種の違いによるものか、環境要因なのかは分からない。
 少なくともその品種と認識してはひとつも見た事がないが、ウェンディを改良した品種がいくつかある。白色覆輪のラブリーズベル、花色が淡いドリームベルズ、ウェンディとの違いが分からないジングルベルズ、花が横向きに咲くハメリンプール、ライムグリーンの葉を持つハーベスト・ムーン、多咲きのホーピング、その名の通りのイエローウェンディなど魅力的な品種もある。海外のサイトでは八重咲きの花も見た事がある。特に(個人的好みで)ハーベスト・ムーンはぜひ欲しいと思っていたが、未だ見た事はない。これを入手する前に、一般種のウェンディを育てる腕前にならないと巡り合えないという事だろうか。

ウェンディ1.jpg
花色は地味かもしれないが、ゴージャスな雰囲気のウェンディ
ウェンディ2.jpgウェンディ3.jpg 
ウェンディの葉

 ウェンディ以外にもミニアータとウニフローラをかけ合わせたティンカーベルのシリーズがある。勿論見た事はない。今週になって元親を知ったので、先週のウニフローラ系の時に言及できなかった。ティンカーベルの他にティンカーベル・エラ、ケリー、ネリーがある。今もこの品種があるのかは分からない。ちなみにコチレドンの間違いでもない。

系統不明なベル型
 情報が得られずに原種が不明確なものにシャンデリアがある。花を見る限りウニフローラ・ポルフィロカリクス・ミニアータのどれかが使われていると思われる。Web上で検索しても様々なタイプがあって、特定の元親交配の品種ではないのかもしれない。自分が知っているのは3タイプで、花色からパープル・レッド、ピンク系?、オレンジ・レッドである。パープル・レッドは立性で、後者2つは匍匐性である。とにかく良く分からない品種なので、ここでは比較写真を載せるにとどめたい。
 葉や植物体を見るとピンク(仮称)とオレンジは同系統で、パープルは別系統のようだ。萼の形状も異なる。この品種について情報をお持ちの方は、御一報頂けると幸いです。

シャンデリア・花色.png
花の色と萼の形状はバラついています。
シャンデリア・葉.png
葉の形状やサイズで2系統あります。
シャンデリア.jpg
パープルは立性で他の2品種とは姿かたちが異なる。

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