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ブリオフィルムのそうか病 [cultivation]

 植物の栽培法については知識がなくて、かなり限定的な情報をもとに手探り状態である。というより時間や場所や余力(­=気力)が足りなくて、ほとんど手が回っていないのが現状である。特に病気についての勉強は全くおろそかだ。ハサミの消毒をこまめに行っているくらいのもので、あとは市販薬(殺菌・殺虫剤)を適当に使っている。その程度なので記事に書くほどの内容や経験でもないのだが、備忘録なので取りあえず載せておきたい。

 もうかなり前の話になるが、20116月に何種かのカランコエの葉がおかしくなった。当時住んでいたマンションのベランダは南向きで、遮光もしていなかったため最初は45月の紫外線で葉焼けしたものと思っていた。しかしやがて葉の表面がかさぶた状に硬化し、更に新芽までいかれてしまうにおよび、慌てて対策する事にした。なにせ週末しか明るい状態で見られないし、自分しか世話をする者がいないので、見識不足と相まって後手後手の対応である。

 症状は写真に見られる通りで、葉だけでなく新芽や不定芽まで侵されている。様々な病原体に寄るこのような症状を総称して「そうか病」というらしいので、これはカランコエのそうか病と言ってもよいだろう。そうかは瘡痂と書いて、かさぶたのことである。病原体は植物の種類によっても異なるようで糸状菌や放線菌などだが、カランコエの場合はまだ報告を見つけていない。もっとよく探せばあるかもしれないが、植物病理学の情報までは手が回っていない。症状は複数の種と個体に現れたのだが、興味深い事に全てブリオフィルム節の植物、それも葉縁に不定芽を形成するタイプであった。

 そうか病自体が便宜上の病名なのだが、ブリオフィルムのそうか病は更に仮称というか、今ここで便宜的にそう呼んでいるに過ぎないので、その点はくれぐれも御了承願いたい。

 先ず2011626日撮影のクローンコエの症状である。クローンコエP626.jpg

不定芽クローンコエ626.jpg

このような症状に対して、真菌が原因かと思って市販薬(ベニカスプレー)やアルコール除菌スプレーを週に1回散布した。アルコール除菌スプレーはハーブ類のハダニ退治にも有効だった。但し、23分後には霧吹きで水をかけ、アルコールを除去しないと植物そのものがダメージを受けるので注意が必要だ。

  こうした治療を続ける事11ヶ月半でカランコエ達は新芽が育ち、変異した部分は戻らないものの病気は治癒する事が出来た。

  以下はクローンコエの治癒経過である (7/97/238/13) クローンコエP709.jpg

 クローンコエP723.jpg

クローンコエP813.jpg

  その他の種の治療前後の状態。治療前は6/26撮影、治療後は7/308/13である。この他にもガストニスボニエリ、モルタゲィかスアレゼンシスか不明なもの、シコロベンケイ、不死鳥も同様の症状と回復が見られた。

ラウイP626.jpg

ラウイ P806.jpg

ラウイ(6/26, 8/6)

錦蝶P626.jpg

錦蝶P730.jpg

錦蝶(6/26, 7/30)

胡蝶の舞錦P626.jpg

胡蝶の舞錦P806.jpg

胡蝶の舞錦(6/26, 8/6)

黒錦蝶P626.jpg

黒錦蝶P730.jpg

黒錦蝶(6/26, 7/30)

不死鳥錦P626.jpg

不死鳥錦P813.jpg

不死鳥錦(6/26, 8/13)

こんな具合でした。どうも改行が上手くいかなくて、ちょっと見にくいけど御勘弁を。

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