街角のカランコエ;東京と埼玉の格差 [others]
何やら政治色の感じられるタイトルとなってしまったが、先ずは新聞記事から話題を拾ってみる。
4月10日(木) 「 気象庁は10日、エルニーニョ監視速報を発表した。現在は、平常の状態となっているが、今後は水温が高くなる見込みで、5年ぶりにエルニーニョ現象が発生する可能性が高まっている。」
エルニーニョ現象が起きると日本では冷夏・暖冬になるという。前回は2009~2010年に起きており、言われてみれば暖冬だったのであろう、ベランダのカランコエ達がフレームに入れなくとも冬越ししている。以前カランコエ・ラウイの記事で述べたように当時のベランダが南向きだった事も一因かもしれないが、2011年の冬には野外のカランコエが全滅していることから、それ以前の冬を越したのはエルニーニョの恩恵だったのであろう。
となると今度の冬は寒さが緩和される事に多少の期待を持ってしまうのである。しかし、そんな個人的な理由でエルニーニョを期待するのは戒めたいものだ。エルニーニョは地域によって農業に深刻な被害をもたらす。人間のみならず、動植物も甚大な影響を受ける。以前、コスタリカの森林に生息していたオスアカヒキガエルBufo periglenesがエルニーニョが原因と思われる旱魃の影響で絶滅している。環境に及ぼす影響により数百万年単位で種分化してきた生物が、わずか数年から10数年間の異常気象によって絶滅してしまうということの意味をよく考えたい。
深刻な話題になってきたが、冬の最低気温は東京都と埼玉県では隣接していても大きな差がある。この冬、毎日天気予報をチェックしていたのだが、埼玉(ここは比較的南部)は12月から週の半分は零下になっていた。実際自分の所のベランダでは、地表より暖かく零下になることは少ないがそれでも3~4回は氷が張ったり、ずっとその氷が解けないという実績があった。しかし、都内(23区)は最低気温が零下になること自体、ほんの数回であった。これが横浜になると更に少ない。寒さに弱いカランコエを栽培する身にとっては、うらやましい限りだ。
まぁ、こんなことで妬んだりしては、もっと寒い地域に住んでいる方からは馬鹿にされるので以下は単にこんな事実があったという報告としたい。
近くの図書館にあったクローンコエ、蕾が出来ています。(2014/1/11)
暫く見ないうちにこんな姿に(2014/3/5)、これが埼玉での状況です。
一方、本日(4/13)表参道にて撮った写真ですが、これはちょっと外気からのガードが入っているとはいえ、
無事に冬は越しています。
花ものカランコエも、五反田の路肩で見たプランタはそれなりにダメージはあるものの、
しっかりと生きています。(2014/3/30)
このブログを読んでくださっている方は食傷気味でしょうが、自宅近くの薬局跡の胡蝶の舞のその後の様子も見て来ました。
やはり完全に枯れてしまいました。(2014/3/1)
よく見ると他の多肉や草は無事なようです。
ところが本日の表参道のキャットストリートでは、
花壇の片隅、というか中央で雑草のように生き残っています。
元気そのものでダメージは軽いようです。
本日はたまたま代々木第二体育館に空手の試合を見に行ったので、以前から街角にあったクローンコエや胡蝶の舞(と思う)の様子を確認したいと思い、表参道に足を延ばしてみた。多少のダメージはあったものの、しっかりと生きている彼らを見て、是正され得ない格差がここにあることを知った。
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