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街角のカランコエ; 恵比寿の憂鬱 [others]

 何年かに1度位、恵比寿の街に行くことがある。
 昨年の夏に1年8ヶ月ぶりにこの街を訪れた。8月後半のやや暑さが落ち着いた日であった。
恵比寿ガーデンプレイスの一角にあるジョエル・ロプションの裏?の広場へ行くと、真夏だというのにベンチで囲まれた一角にはカランコエの寄せ植えがあって、季節感が薄れた。短日処理で1年中開花させられると知っていても、どうしても冬の花というイメージが拭えないでいる。しかし正直言うと熱帯から亜熱帯の植物であるし、寒さに弱いので初夏から秋頃にかけて戸外で花が楽しめれば良いのにと思う。
室内に入れると徒長するし、葉は下垂したり丸まったりで悲惨だ。暖かい季節に自分で短日処理するという手もあるが、退職しない限りサラリーマンには無理だろう。夜の仕事に従事していれば出来るかもしれないが、あいにく自分は昼間の勤めだ。

こんな場所にさりげなく
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豪華な寄せ植えが…
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全部で10以上置いてあった
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 ともあれ、思わぬ花ものカランコエの出迎えに気を良くし、ある場所へ足を向けた。2009年に見つけたのだが、あるビルの花壇というか植え込みにフェッシェンコイ(よくフェドチェンコイとか呼ばれている)Kalanchoe fedtschenkoiの群落があるのだ。2013年に行った時もこの「自生地」を見に行ったが、相変わらず蔓延っていた。そしてこのとき初めてこれがフェッシェンコイだと判った。それまではこのタイプのカランコエが何種あるかも知らなかったし、良く似たK.fedtschenkoiとK.laxifloraの判別も分からなかった。
 この場所のK.fedtschenkoiは通常タイプと比べると葉の全周に鈍鋸歯が現れたり、葉柄が比較的発達したりといった特徴があった。

 少なくとも2009年から2013年まで4回の冬を越している。そんな頑張り?にいとおしさを覚え、都心の温暖な冬にジェラシーを感じながらも、またその地を訪れることを楽しみにしていたのだ。そして2年ぶりに再訪すべく目的地に近付いたとき、工事中の場所が目に入った。嫌な予感がしたが、現場に着くとショックなことに自生地の植え込みはビルごとなくなっていたのだ。フェッシェンコイは影も形もない。しばし呆然としてしまった。
 今は亡き彼らを偲んで、以前撮った写真を載せておきたい。

2009年12月の植え込み
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葉全体に鈍鋸歯がある
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2013年11月の植え込み
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葉柄が顕著である
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