温室のカランコエ;食と農の博物館 [others]
GWにちょっとイベントがあって軽く負傷した為、文字通り足取り重く東京農業大学の食と農の博物館を訪れました。その博物館の温室がバイオリウムです(多分)。
ここは過去何度か訪れた事があって、カランコエのラインナップがそこそこあるカランコ・マニアには楽しい空間でした。今回久しぶりに訪れて、いささかがっかりした点があります。以前より植物自体が少なくなったと言うか、密度が薄くなって閑散としてしまった印象があります。植物や魚を売っていた売店もなくなっているし、イグアナやカエルもいません。レムールなどのマダガスカル産の原猿は相変わらず健在でした。
肝心のカランコエは、以前はびこっていたフェッシェンコイK. fedtschenkoiが跡形もなくいなくなっていましたが、かろうじて残っているものも含めて、8種が見られました。
東京農大といえば、湯浅浩史先生が数度にわたるマダガスカル調査旅行に行かれ、カランコエでも様々な発見をしたことで知る人ぞ知る、です。人気の月兎耳の様々な変種も、この調査時に日本に持ち込まれたといいます。でも私には、この辺の詳しい報告書や論文は発見できないでいます。マダガスカルの貴重な情報が沢山ある筈ですので、何とかならんものかと忸怩たる思いがあります。
今回見た種を並べると、ベハレンシス・ヒルデブランティ・錦蝶・不死鳥・ミロティ・ロゼイ・シンセパラ・月兎耳となります。後方の3種がかろうじて残っていた種です。
博物館全景:入場無料です
隣接する温室
温室への連絡口
倒れた茎から立ち上がるベハレンシスK. beharensis
素晴らしい色艶のヒルデブランティK. hildebrandtii
伸び伸び育っている錦蝶K. delagoensis
どこでも蔓延る不死鳥K.×houghtonii
気のせいか鋸歯の細かいミロティK. millotii
瀕死のロゼイK.rosei
おはようございます。
湯浅浩史さま、数年前、BS放送でナミビアの旅が放送されて「鳥肌が立つ」思いをしたことがあります。
この時、「よし、喜望峰を目指そう!」な~んて意気込んだり。(爆
今でも「夢は持ち続けています」が、時間と体力、軍資金が足りません。
あの広大な砂漠で石ころみたいな植物を見つけたとき、どんな歓喜を味わえるんでしょうね。
植物園は管理者が変わると一変するみたいで、こちらの園芸センターもかなり変わってきました。
昔は、良かった―!
by まっちゃん (2015-06-22 10:13)
channaさん、はじめまして。
まっちゃんさんのブログでお勉強になるコメ拝見させていただいてます。
そう。私もこのバイオリウムの豹変ぶりにガッカリしました。
一番最初に行ったのはオープン直後、今から10年前。
当初からカランコエが沢山、巨大多肉でテンション上がりまくり。
その後イグアナなど爬虫類が増えて、ショップができて賑やかだったのに
2013年、久しぶりに行ったら、植物は減り散々とした具合に・・・
水やりくらい怠ったからといって、
すぐに枯れるような軟なヤツではなさそうですからね。
震災で節電をして加温できなかったのかな?と推測しているのですが
施設の人に聞いたわけではないので本当の理由は分かりません。
マダガスカルの動植物をテーマとした貴重な施設。
以前の姿を取り戻してほしいですね。カランコ・マニアとしても(^^)
by ヨーコマン (2015-06-22 22:26)
まっちゃん、コメント有難うございます。
3年半前に引っ越した時、書類を整理していて旅行案内のリーフレットを
見つけました。
動物関係で送られてきたのでしょう。今から22年も前のものですが、何と
「マダガスカル島動植物探訪の旅」と銘打って、案内役は湯浅浩史先生
ではないですか! そんな昔にカランコエはおろか植物にさえ興味なかった!
こうして人生のチャンスは知らぬ間に流れて行くものなのですね。
今なら会社を欠勤しても行くところですが、こんな企画はもうないでしょう。
でも、いくつになってもお互い夢は持ち続けたいものですね。
by channa (2015-06-24 22:40)
ヨーコマンさん、
はじめまして。コメント有難うございます。返事遅れてすいません。
こちらこそ気合の入ったHPを以前から拝見してて、参考にさせて頂いてます。
特にセイタカベンケイは、最初K.mortageiだと思っていて沖縄の情報は無視していましたが、
ヨーコマンさんのHPを見て調べ直し、K. suarezensisだと確認した経緯があります。
またバイオリウムの情報有難うございます。2年前には衰退していたのですね。私の方も記録を
見るとこの前は2012年5月に訪問しています。その時はまだたいへん賑やかだったので、震災の
影響ではないような。でも本当に復活してほしいです。
それにしても
>カランコ・マニアとしても(^^)
この一言、頼もしいです。
今後とも宜しくお願い致します。
by channa (2015-06-24 22:42)