Kalanmaniaを名乗る日 [others]
カランコエマニアを目指して当ブログを始め早5年、その間色々と知見や栽培種が増えた。まだまだ分からないことだらけだが、最近ふと、そろそろマニアを自称しても良いのではないかと思った。
以前、動物の趣味のときはマニア視されるのが嫌でホビィストを名乗っていた。それはその頃世間一般にマニア=コレクターと見る風潮があって、「動物はコレクションするものではない」という信条からマニア呼ばわりされるのを良しとしなかったのだ。しかしいつの頃からだろうか、私の分野にもマニアと称する人々が現れ始めて不正確な情報を世に流すようになった。
そこで私はマニアならここまで知っていて当然だろうというレベルの情報発信を始め、(身内の中で)マニア宣言をした。同時にマニアとしての要件を設けた。それは勿論自分に対しての基準であって、他人を縛るものではない。そのときの要件は以下のようなものである。
以前、動物の趣味のときはマニア視されるのが嫌でホビィストを名乗っていた。それはその頃世間一般にマニア=コレクターと見る風潮があって、「動物はコレクションするものではない」という信条からマニア呼ばわりされるのを良しとしなかったのだ。しかしいつの頃からだろうか、私の分野にもマニアと称する人々が現れ始めて不正確な情報を世に流すようになった。
そこで私はマニアならここまで知っていて当然だろうというレベルの情報発信を始め、(身内の中で)マニア宣言をした。同時にマニアとしての要件を設けた。それは勿論自分に対しての基準であって、他人を縛るものではない。そのときの要件は以下のようなものである。
1.対象群に関する知識;
分類・生態・地理的分布・生理・行動・病理・研究史etc.
文献コレクション
関連学会入会
分類・生態・地理的分布・生理・行動・病理・研究史etc.
文献コレクション
関連学会入会
2.飼育技術と経験(植物では栽培技術)
繁殖成功
生体or標本の所蔵
繁殖成功
生体or標本の所蔵
3.フィールドワーク
生息地での探索・観察(植物では自生地)
生息地での探索・観察(植物では自生地)
4.情報発信
雑誌記事・書籍等の執筆
雑誌記事・書籍等の執筆
これをカランコエに当てはめると「関連学会入会」はやめておこうと思う。動物では欧州を中心に10団体の学会に所属し、その他の研究会・愛好会にも属していたが、カランコエに関してはそれに特化した団体はない。カランコエ目当てで植物分類学会に入るのも辛いし、the British Cactus and Succulent Societyも年刊のBradleyaにカランコエの論文が載ったときだけ購入すれば済む。そしてweb上のグループには属したのでクリアしてることにしようと思う(こじつけだとは思うが)。
そして4.についてはトップマニアを目指すわけではないので、割愛したい。このブログでも日本語の情報として出版されたことのないものは載せているし。
それ以外の項目については取り敢えず曲がりなりにもクリアした。
というわけでかなり無理やりではあるが、今日から私はカランコエマニアを自称したい。
しかしまだ先は長いので、ブログのタイトルはこのまま継承したい。
そして4.についてはトップマニアを目指すわけではないので、割愛したい。このブログでも日本語の情報として出版されたことのないものは載せているし。
それ以外の項目については取り敢えず曲がりなりにもクリアした。
というわけでかなり無理やりではあるが、今日から私はカランコエマニアを自称したい。
しかしまだ先は長いので、ブログのタイトルはこのまま継承したい。
木本性カランコエの室内越冬 [cultivation]
個人の好みの話でいうと子宝草の次に前回紹介したLanigeraeグループに属している木本性カランコエが好きである。このグループの小型種(月兎耳・福兎耳・ロンボピロサ)は一般的には人気が高そうだが、個人的には木本の方に興味がある。大体月兎耳は色々なタイプがもてはやされているが、文献的な根拠がなく不透明過ぎるので身が入らないのだ。
話を戻して木本性カランコエだが、成長が遅い上に鉢植えとはいえ背はそこそこ伸びる。現在ベランダでフレームの棚に並べてカランコエ栽培しているのだが、背の高いものは冬にフレームにビニールをかけるとき、どうしても入りきれなくなってしまう。仕方なく他の背丈がある種と共に室内に持ち込むことになる。
すると家族の冷視線という障害はともかくとして、絶対的な光量不足で(特に木本性は)ひどい状態になる。過去に何度か書いた様にカランコエは光が不足すると葉が丸まったり、更には葉柄部分から下方へ曲がって葉が垂れ下がってしまう。この葉柄から垂れ下がる現象はキンチョウや不死鳥などでも顕著で、最初は原因が分からなかった。園芸店に相談した時も、室内に入れると温度・湿度など微妙に環境が変わるのではないかと言われた。
そのうち同種の植物をベランダのフレームで越冬させた場合は同現象が起きないことから、温度・湿度よりも光が怪しいと思い当たった。その後、冬の鉢をいろいろ動かしてみて光量不足原因説は確信に至った。
自分の栽培状況では諸々の環境要因で解決のしようがないことは分かっている。何かのはずみで栽培数が減ったときは、できるだけ戸外で光の当たる環境を与えて植物の健康状態を維持したいと思う。一度下垂した葉は元に戻らないので、見栄えの維持ということもある。
話を戻して木本性カランコエだが、成長が遅い上に鉢植えとはいえ背はそこそこ伸びる。現在ベランダでフレームの棚に並べてカランコエ栽培しているのだが、背の高いものは冬にフレームにビニールをかけるとき、どうしても入りきれなくなってしまう。仕方なく他の背丈がある種と共に室内に持ち込むことになる。
すると家族の冷視線という障害はともかくとして、絶対的な光量不足で(特に木本性は)ひどい状態になる。過去に何度か書いた様にカランコエは光が不足すると葉が丸まったり、更には葉柄部分から下方へ曲がって葉が垂れ下がってしまう。この葉柄から垂れ下がる現象はキンチョウや不死鳥などでも顕著で、最初は原因が分からなかった。園芸店に相談した時も、室内に入れると温度・湿度など微妙に環境が変わるのではないかと言われた。
そのうち同種の植物をベランダのフレームで越冬させた場合は同現象が起きないことから、温度・湿度よりも光が怪しいと思い当たった。その後、冬の鉢をいろいろ動かしてみて光量不足原因説は確信に至った。
自分の栽培状況では諸々の環境要因で解決のしようがないことは分かっている。何かのはずみで栽培数が減ったときは、できるだけ戸外で光の当たる環境を与えて植物の健康状態を維持したいと思う。一度下垂した葉は元に戻らないので、見栄えの維持ということもある。
下垂に加えて木本性カランコエの場合、特に特にベハレンシス、アルボレスケンス、ディンクラゲィ、ヴィギエリを室内に入れると、下垂だけに留まらず落葉してしまう。ベハレンシスとアルボレスケンスは下の方の葉からカラカラに脱水していき、干からびて枯れ落ちる。ディンクラゲィやヴィギエリは葉が黄変して透明感が出てきて、触れるとはらりと落ちる感じである。古い葉が黄ばんでポロリと取れてしまうのはカランコエ一般に見られる現象であるが、この場合は葉が殆ど無くなってしまうところが些か過激である。こうなると成長の遅い種だけに翌年回復するのがなかなか難しい。
結論として木本性種は草本性種より光が必要なので、冬季の室内では 陽当たりの良い窓際において、日中は出来るだけ室外に出してあげるのがベターということになる。
結論として木本性種は草本性種より光が必要なので、冬季の室内では 陽当たりの良い窓際において、日中は出来るだけ室外に出してあげるのがベターということになる。
下葉が干からびて枯れ落ちるベハレンシス・ヌーダK. beharensis
アルボレスケンスK. arborescensも下葉が枯れている
一冬越したディンクラゲィK. dinklageiは葉が殆ど落ち、
ヴィギエリK. viguieriなんぞは葉が1枚しか残っていない
アルボレスケンスK. arborescensも下葉が枯れている
一冬越したディンクラゲィK. dinklageiは葉が殆ど落ち、
ヴィギエリK. viguieriなんぞは葉が1枚しか残っていない
タグ:木本性カランコエ