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街角のカランコエ;2021年の印象 [others]

 2020年、2021年とどこかがボロ儲けした煽りで大きな社会変革があったわけだが、季節性の流行り病の10~20%程度の伝播でパンデミックとうそぶかれて納得してしまうのは人が良いのか、バカなのか。世界中が大変なことになっているという喧伝はあったものの、数字を冷静に見ると実際大変だったのは欧米と一部の国だけではなかったのか。誰かさんの言う「ファクターX」というのは日本ではなくて、逆に欧米と一部の国が流行してしまう素地として持っている「ファクター」ではないのか。何しろ世界的に見れば日本は(自画自賛ぶりとは裏腹に)特別に成績が良いわけでもないし。

 脱線が過ぎてしまうのでこれくらいにして、ともあれこの2年間は何とはなしにあたふたと過ぎてしまった感が強い。私がボケているだけかもしれないが、2020年と2021年の区別がつかないような感覚がある。個人的には失われた2年間である。パノプティコン(相互監視社会)など隣国の事と思っていたのに、瞬く間に我が国で実現してしまったのには震撼した。かつて昭和初期から10年程度でマスコミに煽られて国民が富国強兵に賛同し軍国化してしまった悪夢が、また繰り返される可能性大と知って大きな失望感に見舞われた。


 行動制限などの不本意な状況や、忸怩たる焦燥感が募る日々に偶然出会った植物たちは、深呼吸して煩雑な思考をリセットし、歩を止めて自分の目で見る(自分の頭で考える)ことを教唆しているかのように感じられた。2021年に街で見たカランコエ(というか子宝草だが)で印象に残ったものを記録しておきたい。


 まず神奈川県某所で見つけたラクシフローラKalanchoe laxiflora。このタイプは以前Boiteau et Mannoni(1949)が分けた3タイプに当てはまらずフェッシェンコイに似たタイプであるが、花を見る限りはラクシフローラである。同様のタイプが東京の千代田区でも見られた。どちらも19~20年の冬を野外で越して生き延びていたが、この冬は厳しいのでどうなることであろうか。


神奈川某所のラクシフローラ:21年3月に開花していた
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千代田区某所のラクシフローラ:2月時点なので一部で花序形成が始まりそうな段階
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 次は埼玉県某所のキンチョウKalanchoe tubiflora。人家の塀に沿った僅かな土に根付いて立派に育ったが、これも冬越しは難しそうだ。もう蕾が形成されていたが、開花までは至らないと思う。それにしても最低限の水分(環境からそのように思われる)で育っているためか、随分と美形である。


埼玉某所のキンチョウ:願わくば花が見たい
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 最後はよく訪問する杉並区某所で見つけたフェッシェンコイKalanchoe fedtschenkoi。閉店?した店先に取り残されたプランタで健気に(というには力強く)生き残っている。次に訪問した時に健在であれは葉を1~2枚貰ってきたい。


杉並区某所のフェッシェンコイ:葉の大きな魅力あふれる個体だ

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