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アルボレスケンスの立て直し [cultivation]

 最も好きなカランコエのひとつであるアルボレスケンスKalanchoe arborescens。カランコエのグループとしてはBryophyllum節の子宝草類が最も好きだが、次点でアルボレスケンスを含むLanigeraeグループだろうか。このアルボレスケンスはお玉杓子のような形のやや肉厚な葉に魅力を感じて、今までに何度か購入している。何年か育てて高さ50~60㎝になった頃、姿は乱れ(まくり)、葉は落ちまくって悲惨な姿となって駄目にしてしまうことが度々あるのだが、もっと小さいときからも危機は訪れる。

 何度か経験したのは葉が薄っぺらくなってきて、やがて筋も目立つくらいに枯れた感じになり、気が付くと根元が朽ちていて根も枯れている状態になっているというものだ。
 これは初夏の気温が上がる頃見られる症状で、急な温度上昇や水やりの失敗(やり過ぎ・断ち過ぎ)が原因かと思われる。本種はマダガスカル南部が原産で乾季・雨季半々の気候帯で育っている。1日の最低気温は乾季でも15℃位あり、昼は30℃になる。降雨量は20mm/月と少なく(東京の冬の半分くらい)、湿度も低い。これを日本では中途半端な気温の下で、中途半端な水やりをしがちであるから障害が起きても不思議はない。

 根元が腐って水を吸えなくなると葉が萎れるから、早めに気づいて処理をする。根は腐っている部分をバッサリ切り落とす。幹の下の方も腐ったり枯れていたら切り口が緑色になるところまで切り戻す。あとは切り口を十分乾かしてから挿し木すれば、草本性カランコエに比べて時間はかかるものの、やがて発根して健康を取り戻す。
 今まで小さな株で2回同様な経験をして、同じように処理して立て直した。もっとも1回はその後水を切らせて枯らしてしまったのだが。。。

健康だった葉が。。160902アルボレスケンスIMG_6407.JPG

萎れてきたと思ったら170617アルボレスケンスIMG_5074.JPG

抜いてみると根腐れしている
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切り口が緑になるまで切り戻し170617アルボレスケンスIMG_5081.JPG

少し水を吸わせてから切り口を乾かす170617アルボレスケンスIMG_5086.JPG

2ヶ月ほどで健康を取り戻す170812アルボレスケンスIMG_5621.JPG


 アルボレスケンスは他の木本性カランコエよりも根腐れした経験が多かったので、書き留めておこうと思った。早期に手を打てば立て直しは難しくない。

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