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カランコエは徒長する [cultivation]

 ファリナケアのことを調べる(というか文献を揃える)のにかなり労力を使ってしまい、疲れたので今回は頭の中だけで書ける話題としたい。半分は妄想であるから、これを目にした人は鵜呑みにはしないでほしい。

 さて、ベンケイソウ科ではロゼット状の植物が多肉として人気があるようだ。カランコエにはセミ・ロゼッタの種がごく稀にあるに過ぎないが、これらも含めて実際は地面にそのままロゼッタが生えているというよりは、実際は灌木など木本性の植物で枝の先端にロゼット状の葉がついているのが本来の姿である種も多々ある。

 これらの植物が木立状になると仕立て直してロゼッタを維持するわけだが、それは植物本来の姿ではない。あくまで園芸上の美意識に基づいた処置である。それが良いとか悪いとかいうわけではなく、愛でる植物の姿はひとつに限らないという事である。野山にある植物は非常に美しいが、人の手を加えた庭や盆栽もまた違った美しさがある。個人の好みの問題であるから、正解はない。だから多肉が「暴れて」いても本来の姿に近ければ、そのままにしておいてもよいし、仕立てても良いと思う。個人的には置き場所の問題やら何やらで仕立て直しの必要を感じるし、仕立てた方が格好良いと感じるが、それを他人に無理強いしたくはない。

 話をカランコエに移すと、カランコエは相当暴れる植物である。実を言うと我が家のカランコ達もかなり暴れている。でもそれは自然な姿なのだ。茎が伸びて立ち上がり木本化する種もあるが、草本性のカランコエは伸びて倒れた茎の途中から根を出し、その場所に根付いて再び立ち上がり生育域を広げていくものも多い。だから多くの種では茎が伸びて暴れるのは性質上仕方ない。栽培上の問題はこれを徒長と混同しないことだろう。日当たりの悪い所で水を多く与えるとすぐに徒長するが、これはかわいそうな姿である。伸びるのは構わないが、徒長するのは避けたい。実際には家庭で栽培していると場所の問題もあって、なかなか難しかったりする。徒長してしまったら、仕立て直してあげるのが良いだろう。

 ところでカランコエの茎の途中から発根することはよく見かけるが、これは「気根」なのであろうか。根詰まりや水の与え過ぎで根がいかれている場合や、前述の茎が伸びた場合などによく見られる現象だが、どちらかというと単子葉植物に見られる不定根のようなものではなかろうか。このことは勉強不足で、まだよく分からない。はっきりするまで私自身は「気根」という言い方は止めておこうと思う。

 錦蝶P5180361.jpg

こういうのは徒長ではない

徒長pumila_5447.jpg

こんなのが徒長

ミラベラ IMG_5757.JPG

暴れている姿 

室内_5446.jpg

室内で日に当たらないと葉が丸まってくる


タグ:カランコエ
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